こんにちは。
株式会社ポイントゼロのクボです。
前回から5部構成で始まった結婚式内の各進行毎の撮影ポイント!
今回は結婚式で大きなウェイトを占める挙式の前半パート(ゲスト入場~誓いの言葉)について
お話ししていきたいと思います。
ゲスト入場~新郎入場
ゲストの皆様がスタッフに案内されてチャペルに足を踏み入れます。
おふたりが数ある中から選んだ会場へ入った瞬間の表情、
また、これから始まる挙式へのワクワクから会話が弾んだりと、様々なアクション。
この時のワクワクとした雰囲気と実際の挙式での厳かな雰囲気、
映像内にコントラストを生み出すため、クリエイターとしても欲しいシーンであり、
実際に新郎新婦が見ることができないため、ウェディングビデオにもぜひ残したいので、
自然な雰囲気を撮影すべく、こっそりカメラを向けています笑
そして新郎の入場です。
(進行によっては新婦と一緒に入場することもありますが、ここでは別々で)
一気に会場内の空気が変わります。
新郎は照れ笑いをしていたり、もしくは最高に緊張していたりと
これから始める挙式への想いを胸に秘めての入場シーンは、
ウェディングビデオカメラマンとして何度も撮影させていただいても、
この緊張感には慣れることがありません。
また、新郎ご両親も同じように強い想いを持って新郎入場を見つめており、
特に見つめる視線や新郎お母様の力の入ったお手元など、仕草から伝わる想いがあるため、
可能な限りカメラを向けて撮影していきます。
新婦入場
新郎がチャペル入り口を振り返って、いよいよ新婦入場。
賛美歌が流れ、会場の雰囲気が一気にピークを迎えます。
重い扉が開かれて、新婦お父様にエスコートされて入場する新婦。
新郎と同じように照れ笑いしたり、緊張でこわばったり、
また、感極まって涙を流している方もいらっしゃいます。
ここはやはり、新婦と新婦お父様の表情を撮りたいシーン。
カメラ1台では角度的に新郎の表情は撮影することができませんが、
背中越しでも十分緊張したお気持ちが伝わってくるので、新郎の肩口からカメラを向けて撮影します。
想いというのは、表情だけではなく、仕草や佇まいでも感じることができるので、
どうすればより皆様の想いを映像に残すことができるのか、
そしてどのシーンがあれば、より良い映像に仕上げることができるのか。
ある程度完成形を見据えながら、ベストな撮影方法を考えていきます。
次にベールダウンセレモニーが始まります。
もちろん、ベールダウン自体見逃せないポイントですが、
その後に新婦へ「幸せになってね」や「綺麗だよ」と一言お声かけするお母様をよく見かけます。
心からのメッセージは胸を熱く打ち、感情移入して涙を流すゲスト、それを見守る新郎と新婦父。
お母様の表情と口の動きと、メッセージを受け取った新婦の表情。
実際に声が聞こえなくても、この流れを見るだけで二人の想いが伝わってくるので、
ここは記録ビデオとして全て残していただきたいシーンになります。
ベールダウンを終えた新婦は、お父様にエスコートされてバージンロードを歩き始め、お父様から新郎にバトンタッチ。
「これから頼むよ」と想いが引き継がれる瞬間、娘を持つお父様なら、一度は想像したことがある瞬間ではないでしょうか。
この引き継がれた想いを胸に、新郎新婦は共に歩き始め、新婦お父様は二人の背中を見つめます。
微笑みながらも涙する表情には喜びと寂しさが入り混じっているのでしょう。
写真だけでは勿体ない、映像だからこそ伝わる表情の変化をぜひ残していただきたいです。
誓いの言葉
祭壇に上がったおふたり。
牧師が聖書を読み上げたり、賛美歌を歌ったりと
ご両親やゲストみなさまからの想いを背に感じながら進行して、いよいよ誓いの言葉です。
永遠の愛についての牧師からの問いかけに対して、
「はい、誓います」とたった一言かもしれませんが、
幾つもの大きな想いが重なった言葉だからこそ、重みを感じます。
このおふたりの「声」はこの瞬間にしか撮影することができません。
その想いはいつまでも消えませんが、記憶はいつか風化してしまいます。
だからこそ、この時のおふたりの表情を、声を、仕草を、想いを。
全員の想いに溢れた雰囲気をいつまでも感じてほしい。
私たちウェディングビデオカメラマンは常にその想いで撮影に臨んでいます。
以上が挙式前半パート(ゲスト入場~誓いの言葉)のお話になります。
ウェディングビデオという、その日にしか残せない映像だからこそ、
ぜひ知っていただきたいということで、長くなってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございます!
次回はいよいよ挙式後編です。同じくらい長文になるかと思いますが、
ぜひとも宜しくお願いします!!